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読めば女子力アップの大人向けおすすめ恋愛小説4選

恋愛の形は人それぞれ、世間の常識や定番にとらわれず自分たちで作り上げていくものです。

恋愛小説を読むことで心が豊かになり「こうゆう恋愛もあるんだ」と他人の恋愛の仕方を知ることで視野が広くなり女子力アップが期待できることでしょう!

今回私が実際に読んでみて心に響いた恋愛小説を4選ご紹介いたします!

好きな人のためなら命をかけてでも一緒に。現代版のロミオとジュリエット

『親指の恋人』石田衣良(著)

裕福な家庭に育ち六本木ヒルズに住む澄雄と、借金を背負った父親とともに契約社員として働きながら暮らすジュリア。

真逆の人生を歩む2人の若者が出会ったきっかけ、それは出会い系サイト。

メールだけのやり取りだけれど、どこか似たものを感じる2人はどんどん惹かれ合っていき結婚までを視野にいれていく。

ただ現実はそんなに簡単ではなく、2人を取り巻く家庭環境が2人の幸せを奪っていく。

現代に於いては誰しもが自由に恋愛ができる権利がある。

ただ2人の男女の間には周りには見えない大きな壁があり、場合によっては悲しい結果になることもある。

その大きな壁を作っているのは当事者の2人ではなく第三者である場合も大いにある。

それがもし自分の家族であった場合、どれだけやり切れない思いになるか。本来幸せを祈ってくれるはずの家族に幸せを奪われた時に人はどんな行動を取るのか。

出会い系サイトから生まれた恋、格差社会による非情な結末など現代社会における人と人との繋がりの変化や問題が描かれている。

幸せな人生はそんな簡単に手には入らない、けれど人生のうちで一瞬でも人を本気で愛して、一瞬でも幸せを感じられる事がどれだけ素晴らしく幸せな事であるかを教えてくれる作品。

正しい恋愛とは。きっと共感できる大人の恋愛小説

『ホリーガーデン』江國香織(著)

主人公は20年来の友人であり静枝と果歩。

果歩はめがね屋で働き、静枝は学校で美術教師をしている。一見、ごく普通の2人だが果歩は昔の失恋を引きずっていて静枝は不倫をしている。

2人とも決して上手くいっているとは言い難い現状に鬱々とした日々を過ごす。

そこに果歩の同僚である中野という男性が現れる事によって2人の関係性は変わっていく。

大人になると色んな恋愛の在り方がある。

10代の頃と同じような気持ちで恋愛をすると傷つくことがある気がして保守的になってしまう。正しくないと分かっていても、それを認めるのが怖かったり、失う事が怖くなるのである。

そんな気持ちでいるとあっという間に時間が経ってしまい、状況を打破するきっかけを自分で作ることも難しくなっていく。

でも、正しくない事をしっかり理解し状況を受け止めることで事態は急展開することも大いにある。

正しい、正しい、自分は正しいという根拠のない呪縛から解き放たれると、周りを冷静に見ることができ自分を前進させてくれる言葉や人に必ず出会えるのだ。

歳を重ねるごとに何故か恋愛は臆病になっていく。後戻りや、状況を打破することが不可能だと思ってしまうからだ。

でも、素直な気持ちで人の声に耳を傾ければそこには新たな恋愛をするきっかけがあるということを教えてくれる。

周りなんか気にしない、ただまっすぐに恋をしていた10代の頃

『リズム 』森絵都(著)

主人公は多感な年頃の中学1年生のさゆき。

周りの大人たちの事情に翻弄されながらも、ちょっと危険な香りのするいとこの真ちゃんへの恋心は決してぶれない。

王道の青春ラブストーリーです。

大人になると周りの目を気にしたり、自分自身にどんなメリットがあるかなど考えてしまい 純粋な気持ちで恋愛をすることが出来なくなる。

20代、30代と歳を重ねて行くごとに社会的責任だったり、女性特有の友人達との関わり方の変化だったり、考えなければいけない事が日々どんどん増えていく。

そんながんじがらめの日々を送って行く中で、素直に恋愛をするという事はとても難しい。

この作品を読んだ時、久しぶりに10代の頃を思い出し懐かしく、どことなく清々しい気持ちになった。周りに翻弄されることなく自分の「リズム」を大切にして生きていくこと、そして10代の頃のように素直に恋愛することも大切だと気づかせてくれた。

現実と理想のギャップは確かにあるけれど、考えすぎで恋愛ができないなんてもったいない。

周りの目を気にして上手く恋ができない女性、日々の慌ただしい生活に飲み込まれてしまい自分を見失っている女性に素直な気持ちでいることの大切さを教えてくれる作品。


限られた時間の中で恋をするということ

『いちご同盟 』三田誠広(著)

主人公はピアノを弾く中学3年生の良一。

ある日、野球部のエース徹也から野球の試合をビデオで撮影してほしいと頼まれる。1度は断ったが「人の命がかかっている」と言われ撮影を承諾した。後日撮影したビデオを持って、徹也の幼馴染の直美の病室へ行った。

直美は病気により既に両足を切断しており、さらに命が短いことも悟っていた。

良一は生きがいのない日々の中で自殺に関心を寄せていたが、直美に出会ったことで生きることについて考えていく。

主人公達は15歳の少年少女達が、自分が置かれた状況の中で生きること、死ぬことについて考え自分の命と向き合っている。

死に直面している状況の中でも人は人を愛するという事を忘れない。命が短いと分かっていれば、限られた時間のなかでどれだけ愛する人と一緒にいられるか、愛を伝えられるのだろうかととても考えさせられる作品である。

愛する人がいるのに自分の命、もしくは相手の命に限りがある分かったらどれだけの悲しみに打ちひしがれるのだろうか。

でもだからこそ、今一緒にいるこの時間を大切にして命ある限り寄り添って行きたいと思った作品。